今回は、建設業界で需要の高い
”人気の資格”
「2級建築施工管理技士」について説明していきます。
2級建築施工管理技士とは、現場において監督を行うことができる国家資格です。
工程管理や品質管理などが主な仕事内容となってきます。
今回の法改正で大きく変わったこと
今までは、学科試験と実地試験(記述)のどちらも合格にならなければ、資格を取得できませんでした。
しかし、2021年4月の建設業法第27条の改正により、第一次検定を合格すれば、第2次試験が不合格でも、「2級技師補」という称号が得られることとなりました。
この変更は、受験する人にとって、間違いなくモチベーションを高めてくれると思います。
出題形式と出題傾向、合格率
主題形式は、第1次検定が4択のマークシート方式となり
ます。
第2次検定が4択のマークシートと、加えて記述があります。
例年、過去問に似通った問題が多数あります。
学科試験の合格率は約45%
実地試験の合格率は約33%
となっております。
※年度によって大きくかたよりがあります。
受験資格
第一次試験の受験資格は満17歳以上であることです。
第2次試験は、受験種別や最終学歴によって、必要な実務経験年数が異なります。
詳しくは、建築業振興基金の検定・講習の施工管理技術検定のページを参照ください。
試験日程
令和3年度の2級建築施工管理技術検定は2回行われます。
6月13日(日)に行われる試験は第一次検定のみです。
いわゆる学科のみですね。受験料は5400円です。(消費税非課税)
11月14日(日)に行われる試験は第一次試験と第二次試験とも受験することができます。
学科と実地です。受験料は10800円です。(消費税非課税)
(実地と言っても、主に実地の経験を記述する試験ですので、実技とは違
います。)
勉強のしかた
現場での十分な経験があったとしても、テキストを読み始めると経験したことのない工事が
多々、出てくるかと思います。
また、工具や重機などの名称が、現場で普段つかうものとは異なることも多いので、その点
新たに覚える語句が増えると思います。
感覚で理解できて解ける構造計算も、公式は必ず覚えて挑んだほうがいいでしょう。
ただし、基本的には出題は過去問のバリエーションですので、経験したことのない工事
などは、語句や一通りの工程などを暗記するだけで十分です。
逐一、突っ込んで勉強し始めると、範囲が比較的広いため、モチベーションを
維持するのが難しくなってくるかもしれません。
6割正解ならば、合格なので、専門的な勉強は1級建築施工管理技士の資格取得の際に回し
た方が効率的です。
ほとんどの方が、仕事や学校に通いながらの受験だと思います。
限られた時間の中で専門的な知識を身につけるのは、大変なものです。
独学が自信のない方は、予備校や通信教育などを利用するのがいいでしょう。
また、最近ではYoutubeの動画がとても充実しているので、参考になると思います。
そして、休みの日にまとめて勉強するより毎日15分でも30分でもいいから継続して勉強し
たほうが効率的です。
自分の頭脳が、効率良くはたらくパターンを自分自身でつかむことが重要になってきます。
朝型人間であれば、朝にきちんと一日決めた時間学習するのがいいだろうし、
仕事が終わったあとの心地よい疲労感を感じながらのほうが集中しやすい人も
いるかもしれません。
空腹時のほうが集中しやすいか、食後がいいのか、人それぞれだと思います。
おわりに
さて、2級建築施工管理技士どうでしたでしょうか。
今回は一般的な基本的な情報をまとめてみました。
この記事を書いている時点で、前期(6月13日)の試験の申し込みは締め切ってますので、
11月14日の試験に照準を合わせて学習できれば理想的ですが、半年間では、第2次試験の
勉強までは少し手が回らないかもしれません。
自分の勉強のペースをうまく作って頑張って年収アップを狙って
チャレンジしてみて下さい!
(※2級建築施工管理技士の年収は450万~750万というリサーチ結果があります。)
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